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たかの友梨ビューティークリニックの高野友梨は結局、なにが問題だったのか?

2014年9月1日月曜日

恋愛、ファッションの記事に挟んでたまに社会派の記事を書くというのが筆者のスタイル。そんな訳で本日は「たかの友梨ビューティークリニック」のパワハラ問題に迫ってみたいと思います。

すでに新聞やニュースなどでご存知の方も多いと思いますが、労働環境是正を求めて労働組合に加盟した従業員。残業代の未払いなどについて宮城県労働組合に不当労働行為の救済を申し立てたところ、当社の代表・高野友梨社長が従業員が働く仙台に駆けつけ、飲食店で、

「つぶれるよ、うち。それで困らない?この状況でこんだけ働けているのに、そういうふうにみんなに暴き出したりなんかして、あなた会社潰してもいいの」

と2時間半にわたり、この従業員を囲んで迫ったとされる問題です。

このニュースを読むとき、2種類の見方があると思います。

1つは、会社員である以上、会社の売り上げを上げるために働くのは当然。売り上げが上がれば巡り巡って自分のキャリアアップや給料のベースアップになるのだから自分を犠牲にしてでも会社の成長に貢献すべき。もっと、高い知見で働くべき。

2つ目は、経営者ではなく、従業員として働いている以上、働いた分の対価をもらうのは当然。法律を無視した会社運営に異議を唱えるのは従業員の権利。

世の中で働いていると見事に、経営者的な発想で働く人と、従業員として雇用契約の範囲で働くのは当然であるという人に分かれることに気がつきます。

どちらの考え方も本人のライフスタイルの違いですから、誤りであるとか正しいというジャッジはできないように思いますね。

友梨ビューティークリニックの問題を見るとき、松下電器(現・パナソニック)の創業者・松下幸之助さんの言葉を思い出します。

「赤字は罪である」

そうなんです。会社は常に利益と成長を求めるもの。そもそも赤字に陥るということは、会社の従業員やその家族、そして取引先に多大な迷惑をかける罪悪そのものという発想です。

会社を創業するとき、多くの経営者は身を立て、会社を盛り立てて、社会へ貢献し、そして未来を作ってゆく。そう決意するのだそうです。だからこそ、世の中の足を引っ張る赤字は経営者にとって罪でしかない……。そういうことになるのです。

「つぶれるよ、うち。それでも困らない?」

こんな発言が事実だとすれば高野友梨さんに足らないもの、それは、会社の目的そのものではないでしょうか。会社が赤字に陥るリスクを未然に防げないことを自ら認めているようなもの。

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