ページ

設備投資3.0%増=5四半期プラス、増税で伸び鈍化―4〜6月法人企業統計

2014年9月1日月曜日

 財務省が1日発表した4〜6月期の法人企業統計によると、金融機関を除く全産業の設備投資額は前年同期比3.0%増の8兆5617億円だった。非製造業がけん引する形で5四半期連続のプラスとなったが、伸び率は消費税率引き上げ前の1〜3月期(7.4%)を下回った。前期比(季節調整済み)では1.8%減となる。

 財務省は「駆け込み需要の反動の影響が見られるものの、景気は緩やかな回復基調が続いている」との見方を示したが、設備投資の勢いが鈍化している現状が浮き彫りになった。今回の調査結果は、内閣府が8日に発表する4〜6月期国内総生産(GDP)改定値に反映される。

 設備投資の内訳は、製造業が前年同期比0.8%減となり、3期ぶりに減少した。自動車などの輸送用機械(2.6%減)や情報通信機械(4.8%減)がマイナスだった。一方、非製造業は5期連続のプラスとなる5.0%増。オフィスビル開発を進めた不動産(54.1%増)や出店増の卸・小売り(6.8%増)、サービス(7.2%増)が伸びた。

 売上高は建設や鉄鋼などを中心に1.1%増で4期連続の増加。経常利益は4.5%増で、10期連続の増益だった。ただ、製造業は7.6%減で7期ぶりの減益。輸送用機械(14.9%減)や食料品(14.5%減)の国内販売が不振だった。(了)

0 件のコメント:

コメントを投稿

 

人気の投稿