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数億円の発注が“ぬか喜び”になることも――営業が知っておくべき会計の「落とし穴」

2014年7月4日金曜日

 「数億円の発注が来た!」――こう聞いて、すぐ舞い上がってしまうようでは社会人失格かもしれない。会計の世界には、知らないと痛い目にあうさまざまな"落とし穴"があるのだ。

●納品したからといって安心するべからず

―― 商品を納品したからといって安心せず、売掛金を回収するまで気を抜いてはいけない――ということも、新社会人なら知っておきたい会計の知識ですよね。本書の中では勘助が、自分の出した損を挽回するために新しいお客さんを増やそうとして、飛び込み営業をかけます。その結果、着物は売れましたが、売掛金を回収しようと客先に行ったところ、すでに大坂に引っ越したあとで、さらに損を増やしてしまいました。

平林氏: 商品が売れても代金を回収できず、経理と営業スタッフがモメるというのは、わりとよくあることなんです。

眞山氏: 経理の人たちは売掛金の「年齢表」というものを作ります。これを作ると売掛金がいつ発生したものかが把握できます。裏を返せば「ずっと入金されていない売掛金」を見つけることができるわけです。

 営業スタッフが大変な思いをして開拓した新規顧客が、実は金払いが悪かった――といったこともよく耳にしますね。だからこそ、"買ってくれた"というところだけで安心せず、お金を払ってくれるところまでを確認する必要があるわけです。入金日を確認せずに仕事を受けてしまうと、資金がショートしたり、それを避けるために運転資金を借りることになれば、金利もかかってきます。

―― 普段の生活では「入金は現金で」というのがほとんどですから、"入金に何カ月もかかる場合がある"というのが想像できない人もいるかもしれませんね。売掛金の回収は業種によってルールがありますし、そのルールを知っていることは大切ですね。

平林氏: (眞山さんに向かって)会計士としていろいろな企業に行ってみて、業種によってこんなにも支払いサイト(支払日までの猶予期間)が異なることに驚きませんでしたか?

眞山氏: たしかに驚くこともありました。長いところでは6カ月という案件もありましたね。

平林氏: 最近は手形取引が減っているのであまり見なくなりましたが、以前は売掛金で数カ月引っ張った後に、さらに手形で数カ月引っ張るということもありました。つまりヘタをすると、商品を販売したあと1年近くお金が入ってこないということもあったのです。

 また、売掛金の回収とは少し違う話ですが、不動産業が潰れる時の理由は大抵、代金を回収するまでの期間が長いことにあるんですよね。

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