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野村證券とリクルート出身者、なぜ企業に人気?“キツさ”が有名な企業で働くメリットとは

2014年3月19日水曜日

 世の中には「ブラック企業ランキング」「不人気企業ランキング」といったものが存在する。しかし、ブラック企業アナリストの新田龍氏によれば、「ブラック企業」に該当しない企業が含まれていることがあるという。内情は優良企業でさえあるのだが、その企業が属する業界や、一部の個別企業によるダーティなイメージが投影されている可能性があるためだ。新田氏がそのような企業を取り上げ、「何がブラック企業イメージの原因か」「実際はどうなのか」について、多角的に分析していく。

 就活シーズン真っただ中である。一般的には企業説明会や書類選考、筆記試験の時期だが、中には面接を行っている企業や、すでに内定を出している企業もあるようだ。

 就活生たちは「人気企業」「優良企業」「働きやすい会社」など、さまざまなランキングを眺めながら、「ほかにも、まだ知らぬ『自分に合ったいい会社』があるのではないだろうか?」と、企業研究にいそしんでいることだろう。

 今回はその中で、「仕事はキツいが、成長できるといわれている企業」について分析したい。世間では「仕事のプレッシャーが厳しい」「ハードワーク」=ブラック企業、と捉えられる向きもあるようだが、それはいかにも短絡的すぎる。自分の価値観に合わない企業をブラック企業扱いしてしまっては、世の中全部の企業がブラックになってしまうではないか。

 確かに、プレッシャーが厳しいことがわかっていながら、あえて「キツい企業」を選ぶ人は少数派であろうが、彼らにとっては「価値観に合致した第一志望企業」なのだ。「スキルをつけたい」「成長したい」といった希望に沿えるなら、お互いハッピーではないか。

 少し前のデータになるが、このようなランキングに名前が挙がっている企業が近しいかもしれない。

 これは、「就活のプロ35人」(いちおう、私も入っている)が厳選した、2012年度版「市場価値が高まる優良企業」調査のランキングトップ20企業である。

「市場価値向上」「成長性」「収益性」「労働市場での評判」などを総合的に評価して点数化したもので、ざっくばらんな言い方をすれば、「仕事はキツいが、これらの企業で頑張った人は、労働市場で『優秀』と評価されやすい」というイメージであろうか。

 成長したいという意欲を持って、これらの会社を選ぶのは素晴らしいことだが、実はその「キツさ」についても、一言では表現が難しい微妙なニュアンスの違いがあるのだ。

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