【ニューヨーク時事】富士重工業が、米国工場(インディアナ州)でのトヨタ自動車からの受託生産を、2016年末で打ち切る方針を固めたことが14日、明らかになった。富士重は、米国で品薄の状態が続いている自社車両の生産を拡大する。
米工場の年間生産能力は現在27万台で、このうち10万台をトヨタの主力中型車「カムリ」の受託生産に充てている。富士重の世界販売の半分を占める米国では、今年の販売見込みが42万台と、5年連続の過去最高更新が確実となっており、米工場はフル稼働が続いている。
受託生産打ち切りに伴い、トヨタも生産体制の再編が必要となる。カムリのもう一つの北米生産拠点であるケンタッキー工場はフル稼働に近い。
トヨタは05年、米ゼネラル・モーターズ(GM)が売却した富士重株の一部を取得。提携の一環として、稼働率が低迷していた富士重の米工場での受託生産が07年に始まった。(了)
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