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なぜ、20代の貯金が自分の人生を左右するのか

2013年11月21日木曜日

20代は仕事の基礎を身につけ、ビジネス人生の土台をつくる時期である。与えられた仕事や目の前の仕事に一生懸命に取り組みながら、基本的なスキルや仕事のやり方を学んでいく。
そして、30代から40代で、専門性や強みを武器に、自分というブランドで勝負する。
その勝負のかけ方は人それぞれだが、ひとつは、独立して自分で事業をはじめるというやり方がある。
事業の立ち上げには、いうまでもなく資金が必要だ。このスタートダッシュがうまくいかないと事業を大きくすることは難しくなる。
一方で、技術と知識を武器に、会社で勝負を続けていくという生き方もある。そのときには、ほかの専門能力をもつ人たちとの連携や協力も不可欠だ。そういったネットワークのなかで自分を生かしていくための人脈も必要だろう。勉強や人脈づくりにはお金がかかる。
したがって独立するしないにかかわらず、20代の時期は、30代以降で勝負するための資金的な土台をつくることを意識する。貯金に励むのである。
私がおすすめする目安は、給料の4分の1の貯金。20代のうちに最低でも500万円、できれば800万くらい貯めたい。給料の4分の1を天引きして別口座で管理するのがいい。お金はあれば使ってしまうものだから、給料の4分の1は最初から存在しないものとして、残りのお金で生活するのだ。
当然、生活を切り詰めることになる。その対象のひとつは固定費だ。
たとえば、住む場所にもよるが、独身の若者が、都内で家賃9万円の部屋に住む必要があるかといえば、私にはそうは思えない。7万円の部屋に住んで、月2万円を浮かせれば、2年で約50万円の貯金ができる。
まず大きな割合を占める住居費を見直す。見栄えのいいマンションや人気のエリアに住むために、背伸びをして高い家賃を払うのでなく、可能な限り貯金に回すことを考える。稼げるようになれば、住む場所はいくらでも自由に選べる。
将来成功したいなら、固定費や経費をいい加減に考える癖は改めよう。
使うべきお金は大胆に使うが、固定費や経費などのムダは徹底的に排除する。これは成功者に共通する特徴である。
いま、20代の若者に将来の不安を聞くと、老後の資金だと言う人もいる。たしかに、彼らが定年を迎えるとき、国の社会保障制度に頼ることはほぼ無理だろう。そんな不安から、老後資金の貯金に励む若者もいる。
しかし、20代で貯金する目的はそのためではない。
30代以降に勝負するためである。

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