【今回のまとめ】
1.「モノのインターネット」が流行語になっている
2.そのトレンドに乗るには半導体回路設計ソフト会社への投資が良い
3.シノプシスは最大手
4.収益の安定性が魅力
「モノのインターネット」という言葉を最近、よく耳にします。これはスマートフォンやタブレットだけでなく、我々の日常の暮らしで使う家電や自動車など、あらゆるモノがインターネットにつなげられることで、より便利になることを指します。
2016年までにはインターネットにつながっている、これらのデバイスの数が地球上の全人口の三倍にも達するとシスコ・システムズは予想しています。
単にそれらのデバイスの数が増えるだけでなく、それらのデバイスに使用される半導体は、より複雑になると予想されています。一例として、自動車に組み込まれるエレクトロニクスは1990年から2010年の間に100倍も複雑になり、エレクトロニクスやソフトウェアが自動車の製造原価に占める割合も、この期間に全体の33%から40%へと増えました。
つまり「モノのインターネット」という投資テーマに投資したいのであれば、ひとつのやり方として、半導体に投資するという方法があるわけです。
ただ幾多のデバイスに組み込まれるそれらの半導体は、それぞれ独自のデザインに基づいており、市場は極めて細分化されています。そこでは「これひとつ買っておけば、OK」という投資対象は見つけにくいです。
幸い、どのような半導体を作る際にも、半導体の回路を設計する、回路設計ソフトは必要になります。回路設計ソフトの市場はシノプシス(ティッカーシンボル:SNPS)、ケイデンス・デザイン・システムズ(ティッカーシンボル:CDNS)、メンター・グラフィックス(MENT)の3社によって寡占されています。その中でもシノプシスは最大の規模を誇っています。
つまりシノプシスに投資しておけば「モノのインターネット」の波に乗り遅れることはないのです。
半導体回路設計ソフトの特徴こんにち、先端的な半導体の回路を設計しようと思えば1年半の時間がかかります。回路はどんどん複雑化していますので回路設計ソフト(EDA=Electronic Design Automation)はどんどん高度なものが要求されるようになっています。
また半導体の微細加工が進歩し、線幅が細くなればなるほど、回路設計ソフトも高度化する必要があります。…
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