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<減反補助金>7500円に半減へ 自公合意

2013年11月20日水曜日

 自民党と公明党は20日午前、国会内で農業政策担当者の実務者協議を開き、生産調整(減反)参加を条件にコメ農家に10アール当たり1万5000円を支払ってきた一律補助金を、来年度から10アール当たり7500円に引き下げることで合意した。2017年度まで7500円の単価を維持し、18年度に廃止する。政府は当初、来年度から5000円に減額する方針だったが、農家への影響を懸念する公明党に配慮し、減額幅を2分の1に抑えた。

 自民党は、同日午後の農林関係合同部会で見直し案を了承する見通し。月内に開かれる政府の「農林水産業・地域の活力創造本部」(本部長・安倍晋三首相)で正式決定する。

 コメの一律補助金は民主党政権が10年度に「戸別所得補償」として導入。昨年度はコメ農家に約98万件計1552億円が支払われた。政府は一律補助金の削減で浮く750億円を、農地を維持する地域活動に補助金を交付する「日本型直接支払い」や、飼料用米などの転作補助金の拡充に振り替える方針。

 公明党は参院選公約に一律補助金の維持を掲げており、来年度からの大幅削減に難色を示していた。自民、公明両党の実務者協議では、来年度の一律交付金について自民党は5000円、公明党は1万円を提示。最終的に7500円で歩み寄った。【中井正裕横田愛

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