企業などの電子情報を預かるデータセンターが、関西に相次いで新設されている。2011年の東日本大震災を契機に事業継続計画(BCP)の重要性が再認識され、首都圏の企業が顧客情報や経理、設計・製造などのデータを関西にも保存し、首都圏が被災しても迅速に復旧するためだ。経済波及効果も期待され、関西経済界は首都圏バックアップ機能誘致の環境整備を、国に働きかけている。
富士通は13年11月、兵庫県明石市に新設したデータセンター2棟の運用を始めた。隣接地の既設棟を含めた延べ床面積は約2万平方メートルと、富士通では群馬県館林市と並ぶデータセンター拠点となる。広報担当者は「東日本大震災以降、首都圏の顧客企業がデータを自社で保管するだけでなく、離れた場所のデータセンターにも預けて、万一の場合に備えるケースが増えている」と話す。増設も検討しているという。
他にも、米データセンター運営のエクイニクスは13年12月、日本では東京都以外で初のデータセンターを大阪市に開設した。米IT大手のマイクロソフトも13年5月、データセンターを首都圏と関西の両方に設けて、互いにバックアップする計画を発表している。
富士キメラ総研によると、データセンターを利用する企業などは駆けつけやすさを重視する傾向が強いため、首都圏とその周辺で国内市場の約65%を占めている。ただ関西では東日本大震災以降に需要が増加。13年まで2年連続で毎年5%以上の拡大が見込まれ、13年には国内市場の約18%を占める。
ネットワークを通じて外部のデータセンターに接続し、データを出し入れする「クラウドコンピューティング」の普及も後押しし、データセンター市場全体の拡大が続くと予測されている。設備投資などで地域経済への波及効果も期待でき、関西経済連合会は企業の本社機能やデータセンターをバックアップする投資への税制・金融面での支援を国に求めている。【久田宏】
◇ことば【事業継続計画】
略称はBCP(ビジネス・コンティニュイティー・プラン)。災害やテロなどが発生した際、企業や行政が機能を維持したり、短期間で再開したりするための継続計画。バックアップ事務所の確保や電子データの保存、代わりの要員・生産方法の確保を事前に準備する。国の中央防災会議専門委員会が04年、企業で計画策定を進めるよう提言し、広まった。
富士通は13年11月、兵庫県明石市に新設したデータセンター2棟の運用を始めた。隣接地の既設棟を含めた延べ床面積は約2万平方メートルと、富士通では群馬県館林市と並ぶデータセンター拠点となる。広報担当者は「東日本大震災以降、首都圏の顧客企業がデータを自社で保管するだけでなく、離れた場所のデータセンターにも預けて、万一の場合に備えるケースが増えている」と話す。増設も検討しているという。
他にも、米データセンター運営のエクイニクスは13年12月、日本では東京都以外で初のデータセンターを大阪市に開設した。米IT大手のマイクロソフトも13年5月、データセンターを首都圏と関西の両方に設けて、互いにバックアップする計画を発表している。
富士キメラ総研によると、データセンターを利用する企業などは駆けつけやすさを重視する傾向が強いため、首都圏とその周辺で国内市場の約65%を占めている。ただ関西では東日本大震災以降に需要が増加。13年まで2年連続で毎年5%以上の拡大が見込まれ、13年には国内市場の約18%を占める。
ネットワークを通じて外部のデータセンターに接続し、データを出し入れする「クラウドコンピューティング」の普及も後押しし、データセンター市場全体の拡大が続くと予測されている。設備投資などで地域経済への波及効果も期待でき、関西経済連合会は企業の本社機能やデータセンターをバックアップする投資への税制・金融面での支援を国に求めている。【久田宏】
◇ことば【事業継続計画】
略称はBCP(ビジネス・コンティニュイティー・プラン)。災害やテロなどが発生した際、企業や行政が機能を維持したり、短期間で再開したりするための継続計画。バックアップ事務所の確保や電子データの保存、代わりの要員・生産方法の確保を事前に準備する。国の中央防災会議専門委員会が04年、企業で計画策定を進めるよう提言し、広まった。
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