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上に立つ者の条件とは

2014年2月10日月曜日

一流の働き方:

 一代で大変な成功を収めた人間を、何人も見てきた。親の事業を受け継いだわけでもなく、親から財産を受け継いで、それを元手に事業を興して成功したわけでもない。文字通り、身一つ、自分の才覚だけで事業を興し、世間で認められる成功を収めた人物だ。

 だが、事業で成功を収めたからといって、その人が一流の名にふさわしいかといえば、必ずしもそうではない。一流であるか、非一流で終わるか、あるいはそれ以下であるか、私が考えるポイントはただ1点。

 「自分の仕事の成功を他人が喜ぶか、そして、その他人が喜ぶ姿を見て、それを自分の喜びにできるか」

 世の中には、どんなに成功を収めてもこれができない人間がいる。こういうタイプの人間の特徴はこうだ。

・成功は自分1人の力だと思っている

・他人を決して信じない

・利益を配分しない

・ビジネスパートナーという発想がない

・協力者に対する感謝の念がない

 私流にいわせてもらえば、これらに当てはまる人間は二流以下の経営者である。

 「そういえば、うちの社長がそうだな」「いま話題のあの人のことだな」――。誰でも、思い当たる人物が1人や2人、いるのではないだろうか。私自身、多くの人間関係の中でこういうタイプの経営者を何人も見てきた。こういう経営者が君臨する会社に足を踏み入れると、すぐに感じることがある。

 「暗い」

 何となく印象が暗いのだ。そして、そこで働いている人たちに活気がない。以前、付き合いのあった会社がまさにその典型だった。その会社では、働いている社員のほとんどが明るい表情を見せない。笑い声が聞こえることもなければ、大きな声で話す人間もいない。社員が何かに怯えているようで、重い空気があたりを支配している。

 理由は、はっきりしている。先に挙げたような経営者のせいである。

 会社がどんなに業績を上げても、すべてが自分の力と思い込み、部下を信頼せず、業績に比べて給料も低水準なら、社員が暗くなるのも当然だ。おまけに、出入りする下請け会社の人間や納入業者も、その会社に足を踏み入れたとたん、態度が変わる。

 「こんにちは」「お世話になります」の声も決まって小さくなる。「使ってやっている、仕入れてやっている」という会社側のムードを感じ取ってしまうのかもしれない。社員も取引業者も「委縮ムード」なのだ。

 だが、私はそんな会社に行っても、自分のペースは崩さなかった。相手が社長であろうと、現場の社員であろうと、いつも大きな声で話しかける。

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