信じるかどうかは別として船乗りは船に大変な負担…目方もかかるし、スペースも食う、日当もかかる、その割には海難事故のほとんどは人為ミス。そんな船乗りさんたちをなんとかしようと、ロールスロイスの船舶部門が中心となって欧州連合(EU)が人をロボットに挿げ替えるデザインを今せっせと作ってる模様です。
同社のブルーオーシャン開発チーム主導で開発を進めているのは無人機ドローンの船バージョン。人っこひとり要らない貨物船のシステムで、EUでは「Maritime Unmanned Navigation through Intelligence Networks(MUNIN:情報ネットワーク経由の船舶無人航法)」と呼んでいます。
ブリッジ(操縦室)の代わりに、360度見渡せる監視カメラが装備されており、そこから流れてくる映像を見ながら陸から操縦士が目的地まで舵をとります。
乗組員切ってセーブした空間にもっと貨物を積めば、もっと儲かる、というわけですね。
どれぐらい儲かるのか? ですが、こういう船だと乗組員の日当は合計平均3,299ドル(33万7400円)で操業費用全体の44%に相当します。この人件費を削減し、貨物積んで得る利益を足すんですから、運輸会社としてはかなりの底上げ。人為ミスによる事故も減るし、乗組員を海賊に人質にとられる心配もありません。
いいことずくめのようですが、実現には困難も予想されます。現在の海事法では無人操業は違法だし(ロールスロイスは10年以内に法改正できる、と考えている)、海運労組も黙っていないでしょう。技術で本当にそこまでできるのか、疑問の声も沢山出そう。
とは言え、空でも無人機と戦場でのロボット使用について数年前おんなじことが言われながらも今は完全に実用化されてますからねぇ…。アメリカでは前線の兵士を4000人から3000人に減らし、減った25%分はロボと無人システムに置き換える計画が進行中だったりします。
[Bloomberg]
Photo:Rolls-Royce Holdings
ADAM CLARK ESTES(原文/satomi)
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