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フィアット、クライスラー統合へ=規模拡大へ完全子会社化

2014年1月2日木曜日

 【ニューヨーク時事】イタリアの自動車大手フィアットは1日、傘下の米クライスラーを完全子会社化すると発表した。販売台数でホンダを上回る世界第7位の自動車メーカーとなる。経営を統合して規模拡大のメリットを生かし、出遅れた新興国での展開を加速、トヨタ自動車や米ゼネラル・モーターズ(GM)などの上位陣を追う。

 フィアットは全米自動車労組(UAW)の年金基金が保有する残りのクライスラー株41.5%を計36億5000万ドル(約3800億円)で買い取ることで合意。1月20日までに手続きを終える。

 フィアットはこれまで基金と株の買い取り価格をめぐって対立していた。株価を市場に決めてもらうため、傘下のクライスラーが米国での上場を昨年9月に申請したが、今回の合意を受けて申請は撤回される見込み。

 両社のトップを務めるマルキオンネ最高経営責任者(CEO)はかねて「世界で生き残るには規模が必要」と主張。世界不況さなかの2009年に破綻したクライスラーの救済をフィアットが決めた当初から、統合を目標としていた。 

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