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萌え、メガ、ふわとろ...「辞書に載る言葉」を辞書編集委員はどう見つける?

2014年2月14日金曜日

『三省堂国語辞典』(通称『三国(さんこく)』)は、新語や若者言葉、スラングなど、新しい言葉や日常生活に根ざした言葉を積極的に収録する編集方針で有名。わかりやすい文章表現も含め、従来の辞書とは一線を画す存在であるといえます。

そんな『三国』の編集委員を務める著者が、デジカメ片手に街を歩きながら、新たに収録すべき言葉を探し求めてつづったエッセイが『辞書に載る言葉はどこから探してくるのか? ワードハンティングの現場から』(飯間浩明著、ディスカヴァー携書)。

さて、著者はどのようにして、どんな言葉を気にかけるのでしょうか? 印象に残ったいくつかを引き出してみたいと思います。

「萌え」はどう使われている?

「流行を発信する街」を歩くにあたり、著者はどこよりも先に秋葉原を選んでいます。その理由のひとつは、「萌え」という言葉の使用実態を確かめたかったから。ちなみに『三国』では「萌え」について、第6版(2008年)で初めて次のように説明を加えたそうです。

もえ[(萌え)](名)[略]③かわいい少女などに、心が強くときめくこと。(21ページより)

こんなことが記載されている辞書はやはりユニークとしか言えませんが、著者は「萌え」を求めて秋葉原を歩いているとき、あることに気づきます。秋葉原で目にする「萌え」は、心の様子というより、「楽しい"萌え"が盛りだくさん」のように、モノとして扱われている場合が多いということ。

そしてこのことについて、「ひとつのことばが、場合によって心の様子を表したり、モノを表したりすることは、しばしばあります」と説明しています。たとえば「楽しみ」は、「会える日が楽しみだ」と言えば心の様子を表しますが、「釣りが私の楽しみだ」と言えば「趣味」(=楽しい気持ちを引き起こすモノ)の意味を表すといった具合。

とはいえ一般に使われる「萌え」は、やはり心の様子を表すのがふつう。特に、「横顔萌え」「制服萌え」のように「◯◯萌え」の形で使う例が目につくといいます。そんなわけで『三国』第7版では、「◯◯萌え」の用例を補うつもりでいるのだとか。(20ページより)

数量を強調する「メガ」

原宿のアクセサリーショップで髪留めの「シュシュ」が『三国』から漏れていたことに気づいた著者は、続いて「メガりぼん」という表記に関心を抱きます。

「メガりぼん」はさすがに国語辞典には載せられませんが、「メガ」自体は興味深いことばです。

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