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企業は「第二新卒求めてない」? 一方でニーズ高いのは〈AERA〉

2014年2月12日水曜日

 転職市場では若いうちの方が有利だと思いがち。しかし実は今、40代、50代の人材のニーズが高まっているという。実際、三菱商事や日本IBMといった大手企業でもそういった年齢層の人材採用を積極的に行っている。

 では、40代の転職では何が成功の決め手になるのか。カギのひとつは、自分は何がしたいのかだ。

 12年6月、自動車部品メーカー「ナゴヤパッキング製造(NPC)」に転職した木下誠司さん(49)は、これまでメーカー2社を経験し、個人のコンサルタントとしても活躍するなかで、品質保証や生産管理の分野で自身を磨いてきた。

「自分の能力をもっと試せて、より必要としてくれるところ」を求めていたところ、人材バンク経由でNPCに出合った。同社が、中小企業からグローバルカンパニーへと転換を図ろうとしているタイミングだった。NPCは国内外に四つの製造拠点を持つ。木下さんが品質保証部の課長として勤務することになったのは岐阜県の養老工場。ここを中心に品質保証のレベルを世界水準に引き上げ、4工場で共通化していく役割を託された。

 転職して1年半あまり。養老工場の部品の品質は目に見えて向上した。2月、木下さんは初めてタイの製造拠点に入る。

「やることの本質はどこでも同じ。顧客や従業員とコミュニケーションをはかって、相手の考えを的確にくみとり、納得できる解決策を提示する。年収は良かった時期より3割減ったが、海外でもそれができることが楽しみで仕方ない」

 会員制転職サイトを運営する「ビズリーチ」の多田洋祐執行役員は、木下さんのような転職に、35歳以上の転職が成功する際の典型例を見る。

「キャリア形成をきちんと考えている人ほど動きやすい。自分の強みが整理されていて、やりたいことが明確だからです。そのうえもし、女性でマネジメント経験があるようなら、ダイバーシティーを推進したい企業にとってはぜひ欲しい人材です」

 一方で、景気回復期の人材不足の際に、本来であれば重宝されるはずの「第二新卒」への需要が、今回は高まらない。アエラのアンケートでも、「求める人材」として「第二新卒」をあげる企業は限られていた。

「リーマン・ショックの際、第二新卒として採用していた人材が使いものにならなかった。不況下で数字を上げられたのは結局のところ30代以上の社員だったのです。このことが企業のトラウマになった」(多田氏)

 コニカミノルタ人事部の原利之マネジャーもこう言い切る。

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