ゴーヤーなどのつる植物を使って日差しを遮る「緑のカーテン」がここ数年大きな注目を集めています。しかし挑戦した方から「うまく育たなかった」「カーテンにならなかった」という声をよく耳にします。そこで、緑のカーテン作りに失敗しないための5つのポイントをお伝えします。初めての方もぜひ参考にしてください。
緑のカーテンとは...ゴーヤーやアサガオなどのつる性の植物を、窓の外側でネットに絡ませて作る生きた植物のカーテン。布のカーテンや簾との違いは、根から水を吸い上げて葉から放出をする植物の蒸散作用によって葉の表面温度が夏でも周囲より低く保たれ涼しいこと、葉によって作り出される緑陰が目にも涼しいこと、花を楽しめたり、実を収穫して食べることができること。電気代のかからないエコな夏の暑さ対策として注目を集めている。
緑のカーテン栽培の5つのポイント
- 植物を選ぶ
- 大きな容器で育てる
- 水切れさせない
- 摘心(てきしん)を行う
- 肥料を与える
この5つのポイントを守れば、緑のカーテンの失敗はずっと少なくなるはずです。ポイントを1つずつ解説しましょう。
1. 植物を選ぶ
ゴーヤーは暑さに強く、病気にもなりにくい。さらに収穫した実をチャンプルーや漬物などで楽しめる。最初の緑のカーテンに最適。つる性の植物ならなんでもいいというわけではありません。初めての緑のカーテンにおすすめするのは、ずばり「ゴーヤー(ニガウリ)」です。夏の暑さが大好きな南国の植物なので、まさにカーテンとして活躍してほしい夏に、旺盛に生育して日差しを吸収してくれます。病害虫が発生しにくいのもうれしいところです。また、葉の茂り方と葉の大きさや厚さがちょうどよく、真っ暗になるほど日を遮るわけでなく、柔らかい緑陰を作ってくれるのも魅力です。ゴーヤー同様に生育の旺盛なヘチマは、葉が大きく厚いため、室内がかなり暗くなります。
ゴーヤー以外ならアサガオがオススメです。中でも宿根アサガオとよばれるタイプが適しています。宿根アサガオは「ノアサガオ」「琉球アサガオ」「オーシャンブルー」などの名前でも売られています。このタイプは生育が旺盛でよくつるが伸び、カーテン向きです。また「宿根」という言葉の意味は、冬、地上部が枯れても、翌年また出てくるという意味で、暖地であれば、一度植えれば毎年カーテンにすることができるのも魅力です。
宿根アサガオは普通の一年草アサガオと比べて格段に強健で、10m以上もつるを伸ばし、霜が降りる11月ごろまで咲き続ける。…
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