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感情を忘れたビジネスマンは出世しない

2014年5月22日木曜日

 人が感情を表すのは、決して珍しいことではありません。むしろ、当たり前のことです。仕事をする以上、こうした感情的な部分も織り込んで対応するのは当然のことです。

●感情を忘れたビジネスマンは出世しない

 若手ビジネスマンの中には、「社会で働くうえでは、物事を合理的に考え、論理的に振る舞うべきだ」と考えている人が多くいると思います。

 しかし、感情を置き忘れた人は、絶対に大成しません。コンサルタントはイメージとして合理性のかたまりのように思われていますが、活躍している人には感情的な性格の持ち主が非常に多い。世の中でリーダーシップを取っている人のなかにも、感情の強い方がたくさんいます。

 感情は心に深く刻まれる度合いが強いため、沸き出すエネルギーが強くなり、モチベーションとして長続きするからです。

 反対に感情を殺してしまうと、エネルギーの源泉がなくなり、「物事を変えてやる」という気持ちがなくなっていく。感情を表に出すか、否かの問題はありますが、感情の起伏は意図的に残しておくべきです。

 ビジネスには、目標を立てて計画をつくり、実行するというサイクルがあります。最後に待っているのが、達成できたか、できなかったかという結果。

 私は達成できた場合、結果やプロセスを心から喜ぶようにしています。反対に未達成のときには思い切り悔しがり、「次こそは達成してやる」と誓います。

 こういった達成、未達成からくる感情の刺激こそ、仕事のおもしろさだと思います。それが、困難な仕事にチャレンジするモチベーションになってくる。

 「悔しい。次こそは成功させてやる」という気持ちが感情として刻み込まれていかないと、次のアクションが起こってきません。

 悪い意味での大人にはならず、感情を残しておくべきです。

●自分が感情的になれば、相手の感情を理解できる

 感情を残しておくことには、副次効果があります。ビジネスの世界は、実は感情で動いているケースが多い。

 典型的な例を出すと、上司が不機嫌な裏には家で奥さんとケンカをしたなど、感情的な原因があります。「なんか気に入らねえなあ」という感じで、非合理な理由で怒られることが少なくありません。

 論理ばかりで物事を判断しようとする人は、そういった状況を当たり前のこととして捉えることができない。これでは、ビジネスマンとして致命的です。取引先の人にも機嫌がいい、悪いは当然のようにあるので、当たり前のこととして捉えなければいけません。

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