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ガマン不要、「預け替え」で先取り貯蓄

2014年5月21日水曜日

●荒井家の家計

――自動車ローンの悪循環で家計は火の車
夫は車好きで4~5年に一度は買い替える。そのたびランクアップするためローン額も上昇。あきらめムードの妻はパート代を自分のこづかいに使い、貯蓄は底をつく寸前。
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【年収(税込)】[夫]536万円[妻]36万円【貯蓄額】20万円

【家族構成】[夫]35歳 中堅商社勤務[妻]33歳 パート勤務[長男]9歳 市立小学3年

[長女]7歳 市立小学1年
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●細川家の家計

――6つの積み立て口座で貯金は計500万円
3年前に中古住宅を購入、頭金で減った貯蓄額は順調に回復。専業夫婦の妻は、教育資金用、旅行用、七五三用など目的別に貯金口座を分けて積み立てている。
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【年収(税込)】[夫]556万円【貯蓄額】500万円

【家族構成】[夫]36歳 メーカー勤務[妻]34歳 専業主婦[長男]7歳 市立小学1年

[長女]5歳 幼稚園
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■自動車ローンの利用はNG
年収が500万円になると、生活に多少余裕が生まれる。その余裕を生かせるか否かで、今後の貯蓄額には大きな差がつくことになる。ちょっとした金銭感覚やお金の習慣の違いが明暗を分けることもあるから、注意が必要だ。
「お金が貯まらない習慣」の持ち主の一人が荒井さん。荒井さんにとって自動車は「あって当たり前」。それも「ローンで買うのが当たり前」と思っている。4~5年に一度は買い替え、そのたびに車のグレードを上げるので、返済額はだんだん増えていく。
こうした買い方は高度経済成長期には一般的だったが、現在のようなデフレの時代には家計を苦しめるだけだ。文句を言っても耳を貸さない夫に、妻はすでにあきらめモード。家計を助けるために始めたパート収入もすべて自分で使ってしまう。家計収支はボーナスを含めても年間赤字で、貯金残高はすでに20万円まで減っている。家計はまさに破綻寸前だ。
ここに至れば、家計は大手術が必要になる。まずは、子どもたちの教育費が何年先に、いくらかかるかを書き出してみよう。家族それぞれの将来の予定やイベントを表にした「ライフプラン表」を作ればさらにいい。こうして、わが家の現状と将来を直視することが重要だ。
お金がかかっている割に実はあまり乗っていない車は手放したほうがいい。それだけで毎月の赤字は解消する。さらに、家計全般を見直して使途不明金をなくせば、毎月貯金することが可能になる。

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