■編集部より指令
職場では、女からするとナゾと思える行為が散見されます。
その一つが、肩書が上の人には無条件で従う習性。自分より地位が上というだけで、「ハイ、わかりました」と言えることが不思議です。
また、より高い肩書を手に入れただけで、昨日まであんなに暗かった男性上司が急にイキイキし出しています。なぜでしょうか。
■佐藤留美さんの回答
■役職を取り上げられた男性の無力化現象
私はある大手メーカーの人事関係者の方から、こんな話を聞いたことがあります。
そのメーカーは御多分に漏れず、グローバル化を推進中で、全世界の拠点の従業員の等級(グレード)、職位を統一。日本の大手企業にありがちな「部付部長」など「部下ナシ管理職」の方々の役職を引っぺがしています(実質的に、マネージャー業務をしていない日本独自の職位だったため)。
すると、ヒラ同然の処遇に落とされた男性社員たちは、たちまちやる気を失ってしまい、あまつさえ会社に反抗的になり、そのことが問題化しているというのです。
つまり、男性社員は、たとえ部下がいるホンモノの部長にはなれなくとも、「部付部長」という微妙な職位やそれに応じた収入を得ることで、一定のメンツやモチベーションを保っていたのです。
役職を取り上げられた男性社員の無気力化――は、55歳で役職定年をした男性などにもよく見受けられる現象です。
なぜ、日本の男性はこれほど地位や肩書に拘泥するのでしょうか?
■「働かないオジサン問題」も根っこは同じ
それは、60年代に社会学者の中根千枝氏が日本社会は「タテ社会」であると指摘した現象が、いまだ根強いからではないでしょうか。
中根氏によると、西欧社会は社会集団の構成の要因が資格(=構成員に共通したもの、具体的には氏・素性、学歴、地位、職業など)によるもので決まるのに対し、日本社会は場(一定の職業集団、所属機関、地域など)でその構成がなされるといいます。
だからこそ、その中での序列が重要なのだとも。そして、序列を決定する基準は、集団の中での経験が重視され、従って、日本では年功序列が長年採用されてきたのです(「働かないオジサン問題」は、「タテ社会の構造」にこそ原因がありそうです)。
つまり、日本人、特に組織人としての経験の長い男性は、ほとんど本能レベルで、「場」に執着する。それゆえ、その「場内」での序列に敏感なのです。よって、他の組織の人間からしたら、まったく意味不明な少しの序列の差を巡って競いあったり、勝ち誇ったり、あるいは自分より少しでも序列の高い人には思考停止状態で追随したりするのではないでしょうか。…
職場では、女からするとナゾと思える行為が散見されます。
その一つが、肩書が上の人には無条件で従う習性。自分より地位が上というだけで、「ハイ、わかりました」と言えることが不思議です。
また、より高い肩書を手に入れただけで、昨日まであんなに暗かった男性上司が急にイキイキし出しています。なぜでしょうか。
■佐藤留美さんの回答
■役職を取り上げられた男性の無力化現象
私はある大手メーカーの人事関係者の方から、こんな話を聞いたことがあります。
そのメーカーは御多分に漏れず、グローバル化を推進中で、全世界の拠点の従業員の等級(グレード)、職位を統一。日本の大手企業にありがちな「部付部長」など「部下ナシ管理職」の方々の役職を引っぺがしています(実質的に、マネージャー業務をしていない日本独自の職位だったため)。
すると、ヒラ同然の処遇に落とされた男性社員たちは、たちまちやる気を失ってしまい、あまつさえ会社に反抗的になり、そのことが問題化しているというのです。
つまり、男性社員は、たとえ部下がいるホンモノの部長にはなれなくとも、「部付部長」という微妙な職位やそれに応じた収入を得ることで、一定のメンツやモチベーションを保っていたのです。
役職を取り上げられた男性社員の無気力化――は、55歳で役職定年をした男性などにもよく見受けられる現象です。
なぜ、日本の男性はこれほど地位や肩書に拘泥するのでしょうか?
■「働かないオジサン問題」も根っこは同じ
それは、60年代に社会学者の中根千枝氏が日本社会は「タテ社会」であると指摘した現象が、いまだ根強いからではないでしょうか。
中根氏によると、西欧社会は社会集団の構成の要因が資格(=構成員に共通したもの、具体的には氏・素性、学歴、地位、職業など)によるもので決まるのに対し、日本社会は場(一定の職業集団、所属機関、地域など)でその構成がなされるといいます。
だからこそ、その中での序列が重要なのだとも。そして、序列を決定する基準は、集団の中での経験が重視され、従って、日本では年功序列が長年採用されてきたのです(「働かないオジサン問題」は、「タテ社会の構造」にこそ原因がありそうです)。
つまり、日本人、特に組織人としての経験の長い男性は、ほとんど本能レベルで、「場」に執着する。それゆえ、その「場内」での序列に敏感なのです。よって、他の組織の人間からしたら、まったく意味不明な少しの序列の差を巡って競いあったり、勝ち誇ったり、あるいは自分より少しでも序列の高い人には思考停止状態で追随したりするのではないでしょうか。…
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