ページ

70歳、20代だらけの会社に入る

2014年5月15日木曜日

----------
テラモーターズ 吉田康憲

1943年生まれ。福島県立会津工業高校卒業後、日産ディーゼル入社。海外勤務が長く、タイやインドネシアなどで現地工場の立ち上げに携わる。2003年に定年退職後、Nissan Diesel Thailand副社長を経て、2013年同社入社。現在、製品製造開発部に所属し、日本とインドを行き来しながら、新しい電動三輪車の開発を進めている。
----------
いま私は70歳です。なんでこの会社で働いているか? それはこれまでの人生で積んできた経験の荷卸しをしたい、という思いがあるからなんですよ。
1943年生まれの私は、右肩上がりの時代に会社員生活を送りました。高度経済成長にどっぷりとつかってきた幸せな人生ですよね。良い時代に生きた、と言う自覚がある。
ビジネスというのは、新しい考え方や勢いだけでどうにかなるものではありません。古い考え方や仕組みに従う必要はないけれど、過去の経験や培われたノウハウが新しい世代のエネルギーと混ざり合えば、より大きな可能性が出てくるはずです。だからこそ、こうしたベンチャーに、自分のような世代の人間が会社員時代の経験を荷卸しして、次の世代に伝えておく義務があると思うんです。
テラモーターズには知人を通して縁ができたのですが、この会社で働いていると希望を感じます。若い人たちが必死に頑張って、結果を残そうとしている姿がある。社長の徳重(徹)さんは「日本のメーカーが韓国や中国にシェアを取られ、超一流企業であっても負けている」と言っていますが、これは私の見解とは少し違うんです。相手が成長している理由を考えれば、日本の人材やノウハウがもとになっているところが大いにある。その意味で日本の技術は今でも十分に健在なんです。そのことを認識していればこそ、こうしたベンチャーのメーカーにもチャンスがある。
■風呂は週1のシベリア赴任時代
思えばこの会社にある挑戦的な雰囲気は、かつての日本の企業にあったものと似ているように私は感じるんです。
私は会津の工業高校を卒業後、日産ディーゼルというトラックを製造する会社に就職しました。いわゆる「金の卵」の世代で、採用面接は学校に会社の担当者が来て行なわれました。企業が一気に人を増やしている時期でしたから、会社は近くの割烹旅館を買い取って寮にしていてね。「洗面道具だけ持ってきなさい」と言われて、ホントに馬鹿正直に洗面器と洗面道具、タオル一本だけを持って上京したものでした。

0 件のコメント:

コメントを投稿

 

人気の投稿