スマートフォン(多機能携帯電話)などに搭載される中小型液晶の製造大手、ジャパンディスプレイ(東京)が19日、東証1部に上場した。初値は769円となり、公開価格(900円)を131円下回った。これに基づく時価総額は約4600億円。2013年7月に上場したサントリー食品インターナショナル以来の大型上場だ。
上場に伴う公募増資で調達した1200億円超の資金は生産能力強化などに充て、中国での需要拡大への対応を加速する方針。
スマートフォン(多機能携帯電話)などに搭載される中小型液晶の製造大手、ジャパンディスプレイ(東京)が19日、東証1部に上場した。初値は769円となり、公開価格(900円)を131円下回った。これに基づく時価総額は約4600億円。2013年7月に上場したサントリー食品インターナショナル以来の大型上場だ。
上場に伴う公募増資で調達した1200億円超の資金は生産能力強化などに充て、中国での需要拡大への対応を加速する方針。
20年以上にわたり1000本を超すテレビCMを中心にマーケティング戦略立案に携わってきた鷹野義昭氏が、新たに年間2万本以上オンエアされるといわれるCMについて、狙いやポイントはどこにあるのかなど、プロの視点からわかりやすく解説する。
【今回取り上げる企業】
スズキ
消費税率の引き上げが、すぐそこまで迫ってきました。
さて、プラス3%の上乗せ分が大きく購買にインパクトを与える商品は、なんでしょうか?
高額で必要不可欠、定価が決まっている、そして短期間で変質しない商品……今回取り上げるのは、その買い替え需要を捉えた軽トラック、スズキ「キャリイ」のCMです。
最初、このCMを見た筆者は、「スズキさん、失敗したんじゃないか?」と思ったものでした。
●どっちが「野郎」? インパクトとコミカルさ「軽トラ野郎」の太く真っ赤な筆文字、「働く男はキャリイだぜ!」のキャッチコピー。
CMは言うまでもなく、菅原文太が主演を務めていた映画『トラック野郎』シリーズ(東映)のパロディですが、他のCMにはない大胆なユニークさで、記憶効果は抜群なものとなっています。
昨年9月に14年ぶりのフルモデルチェンジとなった新型キャリイは、「頑丈で壊れにくい、そして使いやすい」をコンセプトに、第1弾のCMでは、菅原文太とその娘役としてはるな愛を起用。1月から放送が始まった第2弾では、旧型キャリイを愛用している農場従事者の役で北斗晶が登場し、3人の掛け合いになります。
CMの最後には、菅原文太がはるな愛と北斗晶に向けて発する「お前もすっかり、軽トラ野郎だ」に、2人が「野郎じゃない!」と返す一言がオチとなり、思わずクスっと笑ってしまいます。
日本で最も野郎らしくない野郎(男)の はるな愛と、野郎らしいが野郎でない(女)の北斗晶という組み合わせで、なかなかの好対照です。
CMから醸し出される「泥くささ」や、「なんとなくチープな感じ」が、身の丈に合った商品の経済的なイメージさえ与えています。そして、「安かろう悪かろう」ではなく、コストパフォーマンスの良さは、超一流タレントの出演による"本物感"で担保されているといえるでしょう。
そして、なんといっても、車のフルモデルチェンジCMに必須なのは、インパクトを伴った登場感。こうしたストーリー展開や映像はもちろんですが、「ジャカジャカジャーン」とバックに流れる音楽が、さらなる注目度や期待感を高める効果につながっています。…
衣料品チェーン「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングが、ユニクロの国内店舗で働くパートとアルバイト計約3万人のうち半分強に当たる約1万6千人を、地域限定の正社員にする方針であることが19日分かった。
既にアルバイトらの面談を始めており、今後2~3年で正社員への移行を進めていく。店舗や勤務地を限定する正社員は新卒や中途採用でも募集する考えだ。
同社は「(アルバイトらに)安定して働いてもらうのが狙いだ」と説明。働き方も柔軟に選べるようにする。
就活シーズン真っただ中である。一般的には企業説明会や書類選考、筆記試験の時期だが、中には面接を行っている企業や、すでに内定を出している企業もあるようだ。
就活生たちは「人気企業」「優良企業」「働きやすい会社」など、さまざまなランキングを眺めながら、「ほかにも、まだ知らぬ『自分に合ったいい会社』があるのではないだろうか?」と、企業研究にいそしんでいることだろう。
今回はその中で、「仕事はキツいが、成長できるといわれている企業」について分析したい。世間では「仕事のプレッシャーが厳しい」「ハードワーク」=ブラック企業、と捉えられる向きもあるようだが、それはいかにも短絡的すぎる。自分の価値観に合わない企業をブラック企業扱いしてしまっては、世の中全部の企業がブラックになってしまうではないか。
確かに、プレッシャーが厳しいことがわかっていながら、あえて「キツい企業」を選ぶ人は少数派であろうが、彼らにとっては「価値観に合致した第一志望企業」なのだ。「スキルをつけたい」「成長したい」といった希望に沿えるなら、お互いハッピーではないか。
少し前のデータになるが、このようなランキングに名前が挙がっている企業が近しいかもしれない。
これは、「就活のプロ35人」(いちおう、私も入っている)が厳選した、2012年度版「市場価値が高まる優良企業」調査のランキングトップ20企業である。
「市場価値向上」「成長性」「収益性」「労働市場での評判」などを総合的に評価して点数化したもので、ざっくばらんな言い方をすれば、「仕事はキツいが、これらの企業で頑張った人は、労働市場で『優秀』と評価されやすい」というイメージであろうか。
成長したいという意欲を持って、これらの会社を選ぶのは素晴らしいことだが、実はその「キツさ」についても、一言では表現が難しい微妙なニュアンスの違いがあるのだ。…
携帯電話向けコンテンツ配信を手掛ける東証1部上場のフェイス(京都市)は、老舗レコード会社である東証1部上場の日本コロムビア(東京・港区)の株式をTOB(株式公開買い付け)で取得し子会社にする。フェイスは現在、コロムビア株式の32.9%を保有する筆頭株主であり、TOBで60%まで買い増す。買い付け価格は1株当たり780円で、期間は3月18日まで。買収額は28億8000万円になる。コロムビアは上場を維持し、経営体制も変わらない。
フェイスは1992年10月に設立され、世界で初めて携帯電話の「着信メロディ」を考案・実用化したベンチャー企業だ。2001年に株式を店頭公開し、02年には東証1部に上場を果たした。事業の多角化を進め、03年にジャスダック上場のゲーム向け電子マネーの運営会社ウェブマネーを買収し、電子決済サービスに進出した。
収益源だった着メロ事業が落ち込み、赤字経営が続くなか、アーティストのライブなどを活用したコンテンツを制作し、携帯電話に配信する仕組みを強化していた。財務体質の改善とコンテンツビジネスへの先行投資、さらにはM&Aの資金づくりのために11年にウェブマネーをKDDIに売却。この売却に伴い、12年3月期に76億円の特別利益が発生した。ウェブマネーは11年10月に上場廃止になった。
収益部門のウェブマネーを手放したことで、11年3月期に841億円あった売り上げは、14年3月期には67億円に減る見込み。売り上げは10分の1以下に落ち込むが、自己資本比率は92.8%、利益剰余金145億円(13年12月末時点)もあるキャッシュリッチ企業に生まれ変わった。数ある上場企業の中で利益剰余金が時価総額(126億円=3月3日時点)を上回るという稀有な会社になった。投資家にとって、これほど美味しい銘柄はない。筆頭株主は創業者である平澤創社長の39.6%で、投資ファンド・レノ(東京・港区)が7.46%を保有する第2位の株主として登場した(13年9月末時点)。
フェイスは、音楽ライブの市場拡大やアジアなど海外への配信に活路を見いだそうとしている。約16万の楽曲を抱えるコロムビアを子会社にすることで、携帯電話向けの音楽配信サービスを強化する狙いがある。
●売り上げ減続く日本コロムビア日本コロムビアは2月、佐村河内守氏の名義で発売されたCD『交響曲第1番 HIROSHIMA』のゴールドディスク認定を辞退した。…